建設現場の【ねこ】
建設現場などで、土砂やコンクリートの残骸を運ぶ際に、重機の入り込めない狭い場所などには、一輪車を使うことがあります!
農家さんや畑などが自宅にある方にも、馴染みがある道具ですよね(^^)
その一輪車の事を、現場の職人さん達は、「ねこ」または「猫車」と呼んだりしています。
一体なぜ、こんな可愛らしい愛称が付いたのでしょう(^^)?
由来はいくつかあり、良くいわれているのが建設現場にあります。
解体現場や建設現場には、板を渡しただけの幅のせまーい足場がありますが、
この足場のことを、「キャットウォーク」や「ねこ足場」と呼びます。
ここを通る一輪車をネコと呼んだのではないかという説です。
足場の職人さんが、あんなに高い場所をひょいひょいと身軽に移動する様子は、確かに華麗なねこを連想させますね!
【ねこ】にはこんな言葉もある!
なぜか建築業界では、「ねこ」が付いている言葉がいくつかあります。
昔から建設関係の職人に、猫が愛されていたのでしょうか(^^)
◯ ねこ土台
建物の基礎立ち上がり部分と土台の間にこの【ねこ土台】を挟む込むことによって、土台の腐朽を防いだり、効率よく床下の換気をしたりする工法です。土台は湿気の影響を受けやすく、腐りやすい部分なのです。
別名を基礎パッキンとしても呼ばれていますね。目には見えない部分ですので、一般的には見る機会はありません。
◯ ねこ間障子
ねこ間障子は、日本の伝統的な建具である障子の一種です。猫が自由に出入りできるように、障子の一部が可動するようになっています。ねこは自由に出入りできないと障子紙を突き破って出入りしてしまうので、障子の一部に小窓を設け、左右または上下に開くようになっています。
◯ ねこ足
ねこ足は皆さんも聞いたことがあると思いますが、字のごとく、ねこの足を模した家具などですね。
日本では家具だけではなく、お寺の仏具などにも使われているのですよ。
西洋ではバスタブなどにも使われていて、ねこ足になると途端に可愛いです!
今日は、建築業界に多くいる【ねこ】についてご紹介しました。
建築現場で使われる専門用語の中に、なぜかねこが多く登場するのは不思議ですね。
みなさんも、当たり前に使っている専門用語を紐解いて行くと、新しい発見があって面白いですよ~!(^^)!