福島県郡山市の皆さま、こんにちは!郡山市を拠点に、
福島県内全域で解体工事を行っておりますH&Sプランニングです。

現在、郡山市を含め全国各地で連日「乾燥注意報」が出されています。
空気が乾燥し、火災が発生しやすい気象条件が続いており、
ニュースでも火の取り扱いへの注意喚起が繰り返されています。

火災は起きないことが一番ですが、万が一の事態に直面した際、
何をすべきかを知っておくことは、心の準備と生活再建への第一歩となります。

実際にH&Sプランニングでも、火災に遭われた物件の解体工事をご依頼いただくことがございます。
長年住み慣れたご自宅や大切に守ってきた建物が火災で損傷してしまうことは、
精神的にも経済的にも言葉にできないほどの負担となります。

火災物件の解体は、通常の解体工事とは「費用」「手続き」「安全性」のすべてにおいて大きく異なります。
今回は、生活再建のために避けては通れない「火災後の建物解体」について、注意点と解体費用の目安を詳しく解説します。

 

 


1. なぜ火災物件の解体は「特殊」なのか?

火災物件の解体は、一見すると通常の建物解体と同じように思えるかもしれません。
しかし、現場では高度な専門知識と、通常以上の安全管理が求められます。

 

① 構造体の強度が著しく低下している

火災による熱を浴びた柱や梁は、たとえ燃え尽きていなくても炭化し、建物全体の強度が失われています。
解体作業中に突然の崩落が起きるリスクがあるため、慎重な工程管理が必要です。

 

② 有害物質(アスベスト・ダイオキシン)の飛散リスク

昭和期に建てられた住宅には、断熱材などにアスベスト(石綿)が含まれている場合があります。
火災による損傷でアスベストが露出し、飛散しやすい状態になっているため、
法に基づいた厳格な調査と処理が不可欠です。

また、建材が不完全燃焼を起こした際に発生する有害物質への対策も、
作業員の安全と近隣環境を守るために重要となります。

 

③ 廃棄物分別の複雑化

火災物件の解体工事が通常と異なる理由の一つが、廃棄物分別の考え方が複雑になる点です。火災現場では、焼けた木材や溶けたプラスチック、
燃え殻、家具・家財道具などが混ざった状態で残りますが、
これらがすべて最初から産業廃棄物になるわけではありません。

火災直後で建物が残っている段階では、燃え殻や家財道具などは一般廃棄物(火災ごみ)として扱われ、
自治体回収や処分費の減免を受けられる場合があります。

一方、解体工事を開始すると、建物撤去に伴って発生する木材やコンクリートがれき、
金属くずなどは事業活動由来の廃棄物となり、産業廃棄物としての適切な分別・処理が必要になります。
この切り替えを正しく理解せずに進めると、処分費の増加や法令上の問題につながるため、
火災物件の解体には専門的な判断と経験が求められます。

 

 

2. 火災後の「法的手続き」のステップ

火災発生から解体着工までには、複数の公的機関・金融機関とのやり取りが発生します。
順番を間違えると、受け取れるはずの支援を受けられなくなる場合があるため注意が必要です。

 

ステップ1:罹災(りさい)証明書の発行

消防署や警察による原因調査が完了した後、
管轄の消防署または市役所で「罹災証明書」を発行してもらいます。

これは「火災に遭ったこと」を公的に証明する書類で、
保険金請求や税金の減免、公的な支援を受けるための「鍵」となる最重要書類です。

 

ステップ2:火災保険の手続きと現地調査

罹災証明書を受け取ったら、速やかに加入している保険会社へ連絡します。
ここで最も重要なのは、「保険会社の現地調査が終わるまで、一切の片付けや解体を行わない」ことです。
保険会社により調査の前に現場を片付けてしまうと、損害状況が確認できず、
保険金の支払いに支障をきたす恐れがあります。

 

ステップ3:近隣への挨拶と被害確認

保険会社の調査が一段落したら、近隣の方々へ挨拶に伺いましょう。

火災の煙や臭いによる不安、消火活動時の水濡れなど、
直接的な被害がなくても「お騒がせして申し訳ございません」という誠実な対応が、
その後の生活再建や工事をスムーズに進めるための土台となります。

 

ステップ4:解体業者の選定と見積もり

保険会社の調査が完了して初めて、解体業者へ見積もりを依頼できます。

火災物件は通常の建物よりも費用が高くなりやすいため、
「火災物件の解体実績」がある業者を選ぶことがポイントです。

 

3. 火災物件の解体費用のめやす

火災物件の解体費用は、一般的な住宅解体と比べて約1.5倍〜2倍程度高くなるケースが多いのが実情です。
これは、単に建物を壊す作業が大変になるからではなく、火災特有の廃棄物処理コストが発生するためです。

郡山市周辺における、30坪程度の木造住宅を想定した解体費用の目安は、以下の通りです。

・通常の木造住宅解体:約120〜180万円
・火災による割増費用:+60~120万円
・合計:約180~300万円

実際の費用は、建物の焼損状況や敷地条件、廃棄物の量によって大きく変わりますが、
火災物件の解体を検討する際は、通常解体の1.5〜2倍程度を一つの目安として考えておくと、
見積もりのズレが起きにくくなります。

 

4. 「費用を抑える」支援制度

火災物件の解体費用が通常より高くなる最大の理由は、廃棄物の「分別」と「処分費」にあります。
通常なら「資源」としてリサイクルできる木材なども、
焼けてしまうと「廃棄物」として高額な処分料がかかるためです。

しかし、郡山市をはじめとする各自治体には、被災者を支援するための制度が用意されています。

 

① 固定資産税・都市計画税の減免

火災により家屋が半壊以上の被害を受けた場合、
申請によって固定資産税などの減免を受けられることがあります。

お住いの自治体へ「罹災証明書」を提出し、相談しましょう。

 

② 「りさいごみ(火災ごみ)」の処理手数料減免

郡山市では、火災によって発生した廃棄物を市の処理施設へ持ち込む際、
手数料の免除や減免を受けられる制度があります。

ただし、すべてのゴミが対象ではなく、「一般廃棄物」として処理できるものに限るなど条件があるため、
解体業者と連携して申請を行うのが一般的です。

 

③ 費用抑制のポイントは「丁寧な分別」

解体費用を少しでも抑えるためには、現場でいかに細かく分別できるかが鍵となります。
一気に壊して混ぜてしまう業者ではなく、手作業を交えて適切に分別を行う業者を選ぶことが、
結果として施主様の負担軽減につながります。

 

5. さいごに

火災に遭われた際の悲しみや不安は、言葉では言い表せないものがあります。
それでも、これからの生活を立て直していくためには、
少しずつ手続きを進め、土地を整え、次の一歩を考えていく必要があります。

私たちH&Sプランニングは、郡山市に根ざした解体業者として、
これまで火災物件の解体工事にも多く携わってきました。

単に建物を解体するだけでなく、自治体への申請に関するアドバイスや書類対応、
近隣の方々への配慮など、火災後の煩雑な対応についても、
お客様の負担をできる限り軽減できるようサポートしています。

乾燥した日が続く季節だからこそ、あらためて火の取り扱いには十分な注意が必要です。
それでも、万が一住宅が火災に遭遇した場合には、どうぞ私たちにご相談ください。

皆さまの再出発に向けた第一歩を、誠実にお手伝いをさせていただきます。