みなさんこんにちは(^^)
ホームページにお越しいただきありがとうございます。
私たちは福島県郡山市を拠点に、県内全域の解体工事を行っております。

先月、鉄骨造店舗の解体工事を行い、
最も危険度が高いとされるアスベストレベル1の除去も施工致しました。

みなさんにも、アスベストの危険性についてお伝えしたいと思い、
本日はアスベストのレベルについてご紹介します!

アスベストが使用されている箇所や除去費用はレベルにより異なりますので、
今後解体工事の予定のある方にとって、ぜひ参考になれば幸いです。

除去費用を抑える方法についてもご紹介しますのでぜひ最後までご覧ください^^

 


アスベストとは

アスベストとは、「いしわた」「せきめん」とも呼ばれる、天然の鉱物繊維の一種です。

耐摩擦性や耐熱性に優れている点が特徴で、
さらに安価で使用できることから「奇跡の鉱物」として、これまでに様々な建築物に使用されてきました。
しかし長期に渡り大量のアスベストを体内に吸い込むと、肺がんなどの健康被害をもたらすことが分かり、
現在では製造・使用が禁止されています。

 


アスベストの分類

アスベストは1・2・3の3つのレベルに分類され、発じん性の高さによって分けられます。
(※発じん性とは、飛散性と同様の意味があり、粉塵の発生のしやすさを指しています。)

レベル1が最も発じん性の高いものとして分類され、
レベル3に近づくほど危険度が低くなります。

次にレベルごとの特徴についてご紹介致します。

 


アスベストレベル1(発じん性が著しく高い)

レベル1のアスベストは綿状になっており、飛散のリスクが高く最も危険とされています。
解体工事を行うと大気中に一気に繊維が飛散します。
これを気づかないうちに人体に取り込んでしまうと、
体内に留まり続けたアスベストは、長い年月を経た先に健康被害を引き起こします。

現場の作業員や近隣住民の健康を守るため、
解体工事時には隔離対策や防護服など厳重な対策が必要です。

 

代表的な建材

レベル1が使用されている建材には、
「アスベスト吹き付け材」や「石綿含有ロックウール吹き付け材」などがあります。

使用箇所

一般的な木造住宅に使われていることは少なく、
耐火建築物の柱や梁、立体駐車場の天井やエレベーター周りなど、
断熱・耐火用として使用されています。

アスベスト除去と対策

アスベストレベル1の除去を行う際には、厳重な飛散対策が重要となります。
まず、現場にはアスベスト除去をしていることが分かるよう看板の提示を行います。
また、作業員は防護服・防塵マスクを着用しアスベストの繊維を体内に取り込まないよう対策をします。

レベル1のアスベスト除去は現場を隔離養生したあと、
集塵・排気装置を使用し現場内を負圧に保ちながら作業をします。

※負圧に保つとは、隔離した空間を大気圧よりも低い気圧に保つということです。
空気は、気圧の高いところから低いところに流れる性質のため、
アスベストが浮遊している空気を、外に逃がさない対策となります。

除去後アスベストは飛散防止剤を吹き付け、専用袋に二重梱包したあと、
適切に保管・管理されます。
集塵装置は24時間稼働を続け、現場内に残るアスベストを取り除きます。

 

必要な届出

レベル1のアスベストを除去する場合には、以下の届け出が必要となります。
・特定粉じん排出等作業実施届出書
・建設工事計画届
・建築物解体等作業届

また以下は必須ではありませんが、一定規模の解体・改修工事などで必要となる届け出です。
・建設リサイクル法の届出
・事前調査結果報告書

 


アスベストレベル2(発じん性が高い)

レベル1よりは飛散しにくいアスベストレベル2ですが、
密度が低く軽量なものが多いため、飛散するリスクに備え確実に除去作業をしなければなりません。

代表的な建材

レベル2に分類されるアスベストには、断熱材や耐火被覆材、石綿含有保温剤があります。
シート状に製造されることが多く、主に構造体や配管に巻きつけて使用されています。

使用箇所

レベル2のアスベストは火災時の炎や熱から構造を守る役割を担う箇所、
また熱損失を防ぐ箇所で使用されることが多く、
具体的には、ボイラーの配管や本体部分、空調ダクトの保温材や壁や柱の耐火被覆材などに使用されています。

 

アスベスト除去と対策

レベル2のアスベスト除去も、レベル1と同じように看板での注意喚起や作業員の保護服の着用の徹底を行います。
しかし、作業員が着用する保護服はレベル1と比較して、やや簡易的な物でも問題ないとされています。
また、レベル2のアスベストは、アスベストが飛散する危険がなければ、
立ち入り禁止措置と飛散養生、散水のみで作業が可能です。

 

必要な届出

レベル2のアスベストが使用されている建物を解体する時には、以下の届け出が必要となります。
・特定粉じん排出等作業実施届出書
・建設工事計画届
・建築物解体等作業届

また以下は必須ではありませんが、一定規模の解体・改修工事などで必要となる届け出です。
・建設リサイクル法の届出
・事前調査結果報告書

 


アスベストレベル3(発じん性が比較的低い)

石膏ボードやスレートなどの板状につくられているものや、
石綿管など、管形状のものがあります。

いずれも硬く割れにくく成型されているのが特徴で、
切断や破砕をしなければ飛散の危険性が低いことが特徴です。

 

代表的な建材

レベル3の建材は、硬い壁材や床材に使用されていることが多いです。

使用箇所

一般的な木造住宅に使用されていることが多いです。
使用されている主な箇所は、建物の外壁材や屋根材、床や壁、天井などの内装材、
またビニール床のタイルなどにも使用されています。

 

アスベスト除去と対策

レベル3のアスベストを除去する際には、
飛散防止のため、薬液を使用して建材を湿らせる・養生シートを使用する、
また作業員は防護服と防塵マスクの着用など、基本的な対策を必要とします。
重機を使用しての作業は禁止されており、原形のまま手壊しにて作業を行います。

必要な届出

特に届け出は必要ありませんが、
工事規模によっては、事前調査結果の届出と建設リサイクル法の届出を提出します。
令和4年から、一定規模以上の解体工事については、アスベストの有無に限らす提出が求められています。

 

 


レベル別・除去費用

ここでは、一番気になる除去費用についてご紹介します。
アスベストの除去費用は、それぞれのレベルによって差があります。
以下でそれぞれのレベルごとに見て行きます。

 

アスベストレベル1

レベル1のアスベストの除去費用の相場は、1.5~8万円/㎡となっています。
レベル1の除去には、隔離養生や集塵・排気装置の使用など、 飛散防止対策が重要なことと、
天井や柱などに広範囲の面積に吹き付けられているため、高額になりやすい傾向にあります。

 

アスベストレベル2

レベル2の除去費用はおおよそ、1~6万円/㎡です。
レベル2でもレベル1と同等の作業が必要となりますので、
費用は高額になりやすいですが、
防護服などは簡易的になることと、範囲によってはやや安くなることもあります。

 

アスベストレベル3

アスベストレベル3の除去費用の目安は、0.3~1万円/㎡となっています。
レベル3は飛散対策が厳重に行う必要がないため、その分費用が安くなります。

アスベストの除去費用は、施工方法や対策によって大きく異なります。
費用を正確に知りたい場合には、専門業者へ見積書をご依頼下さい。

 


アスベスト除去工事の費用を抑えるポイント

ここでは、アスベスト除去費用を抑える方法3つについてご紹介します。
費用を少しでも抑えて、解体工事にかかる負担を減らしましょう。

 

①アスベスト除去の実績が豊富な業者に依頼する

アスベストの除去は、確実で慎重な作業が求められます。
いい加減な業者や不慣れな業者に依頼してしまうと、対策が不十分であったり、
法律を守らず、後になってトラブルに発展する可能性もあります。
アスベストの除去を行う際には、実績の豊富な業者や信頼できる業者にお願いするようにしましょう。

 

②複数社に見積もりを依頼する

アスベストの除去を行う際には、1社だけではなく複数の業者から見積もりをとることをおすすめしています。
1社だけでは、工事の内容や見積もり金額の比較ができません。

解体業者に見積もりの依頼をして、アスベスト除去に関する項目が「一式」表記になっている場合や、
除去作業について不明確な見積書の場合は、注意が必要です。

③補助金を活用する

お住いの地域自治体に、アスベストに関する補助金がないか調べてみましょう。
アスベストの事前調査にかかる費用や、吹き付けアスベスト除去にかかる費用の
一部が補助金として支給される制度があります。

支給額や条件は、自治体によって異なるためホームページや役所の窓口にて問い合わせてみましょう!

 

↓こちらもご覧ください^^
福島市 アスベスト調査に補助金

 


最後に

アスベストは、建築物に対して優れた繊維状の鉱物で、
これまでに様々な建築物に使用されてきました。
しかし、長期にわたりアスベストを吸い続けると健康に被害をもたらすことから、
解体工事を行う際には、アスベストへの正しい理解と対策が必要です。

弊社には「一般建築物石綿含有建材調査者」「石綿作業主任技術者」の資格を持つスタッフが多数在籍しておりますので、
アスベストの事前調査からアスベストの撤去までを一貫して行うことが可能です。
アスベストの調査や解体工事をお考えの方は、
ぜひH&Sプランニングへお問い合わせ下さい!(^^)!
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